当山鎮守社であり、延命井の化身・水神である白玉井成大明神をお祀りする神社です。社前の宝珠形香炉（燭台）にはその寄進者である当地出身力士・玉湊富之進（前頭二枚目という）の名が刻まれています。伝説によるとその昔、三大弁才天のうちの奈良県・天河弁才天が西国へ巡幸の際に立ち寄ったとも言われ、当地では「羽衣弁財天」という名で信仰されたということです。後年その伝説に基づき、天川弁才天社並びに伏見稲荷末社　白玉稲荷明神社を勧請・合祀して当山の鎮守社となりました。本地は弁才天（サラスバティー）であります。さらに後年に隣接する延命井との関係から「井成」と書いて「いなり」と読ませ、以降「白玉井成神社」となりました。鳥居扁額には「稲荷」と書かれておりますが正式には「井成」です。

なお、当社は火難除け・家内安全・商売繁盛に霊験あらたかであります。